清野充典の「東洋医学ひとりごと」

　東洋医学とはどのような学問であり、東洋医療とはどのような医療であるかを伝えたくてブログを始めた。しかし、最先端の学問や医療技術は現在の研究機関や医療現場で仕事を行っている多くの人が知らない内容である。

　鍼灸治療をすることにより、こんな病気にまで有効だとか、ほんの数か所にほんの数分または数秒治療しただけであっという間に痛みが取れるとか、そんなことを伝えたいのだが、国民にあまねく伝えることを難しく感じている。

　一番の悩みは、鍼灸治療をしている者にどうやってそのことを知ってもらうかである。論文発表したり本に書いても読んでもらえない。学会にも参加しない、読んでも理解できない等々、最新情報に気づかない・目を向けない人ばかりである。

　そんな人たちが、ホームページを書き、ブログを書いている。大多数が同じ内容なので、それを読んだ人たちが、それを常識として認識し、流布していく。そんな状況を見るにつけ、具合が悪くなる。

　これこれは違いますよ、ほんとはこうなんですよ、と言いたいことがしょっちゅうなのだが、書いている人はその内容が知っていることのすべてなので、間違っているとは思っていない。そのため、内容を否定するようなことを指摘することは、誹謗中傷に受け取られる。だから思っていることを思っている通りに書けない。学会や論文上のことならいくらでも批判できるのだが・・・。

　当たり前のような話であるが、その当たり前が悩みになっている。今日は、まさしくひとりごとである。