たまりば

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2010年04月12日

肩こりと鍼灸医療 3

 「肩が凝る」という表現は、夏目漱石が書いた『門』 にある「指で押してみると、首と肩の継ぎ目の少し背中へと寄った局部が、石のように凝っていた。」が最初であるとされている。精神病で悩む夏目漱石自身が抱えていた症状であったと推察される。

 この小説は、1910年に「朝日新聞」で連載され、翌年1月に春陽堂より刊行された。「肩が凝る」という言い方は、わずか100年のことである。それ以前は、「肩が張る」と言われていた。

 運動をしすぎたときに生ずる「肩の凝り」は、筋肉の疲労なので、硬くなった筋肉へ1~2回鍼灸治療をすればすぐ解消される。技量の差はあっても、5回治療すれば大丈夫と思われるので、是非お近くの鍼灸院で治療を受けてもらいたい。

 夏目漱石のように、うつ症状より生じる肩こりは治療方法が異なる。私はうつ症状に対する鍼灸治療を開発したので、服薬していない人であれば4~5回治療すればうつ症状は改善され、肩も凝らなくなると認識している。精神症状に由来する肩こりでお悩みの方で鍼灸治療を希望するときは、対応してもらえるか通院する前に各鍼灸院へ問い合わせてみていただきたい。
(つづく)

清野鍼灸整骨院「はりってなあに?」




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Posted by 清野充典  at 10:24 │Comments(0)肩こりについて

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