たまりば

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2012年03月08日

大東文化大学大学院生活を振り返って19 『漢書(かんじょ)』

 6年前の2006年4月、大東文化大学大学院文学研究科博士課程前期課程に入学しました。専攻は中国学です。
 
 中国学は、専門が、哲学・思想、文学、歴史、語学、芸術、日本の漢学に大別されます。私は哲学・思想を専門に研究していますが、自分の研究領域を深めるために、歴史学に関する授業も受けました。

 中国の歴代王朝を書いた歴史書は二十五史ありますが、中国医学を理解するためには、『漢書』や『隋書』等を学ぶ必要があります。特に、『漢書』の「芸文志」には中国最古の医家や医書に関する記載があります。

 『漢書』に関する授業は、小林春樹准教授に指導を受けました。

 小林先生は、早稲田大学文学研究科を修了された先生で、『漢書』を従来と異なる視点で分析している学者です。中国古代天文史、中国古代暦法史、中国史学史が専門で、大東文化大学の東洋研究所で研究をしている第一線の研究者です。

 歴史学においては非常に広範囲な知識を有しています。歴史学における基礎学力が不足している私には、とても貴重な授業でした。

 私が、「氣」についての論文を書いていることを知り、中国で出版された「氣」についての最新論文を、コピーして自宅に送ってくれました。

 学問に対し真摯に取り組む先生の姿勢は、研究者の鏡とも言える存在です。

 新しい歴史認識を、沢山伝えてくださった先生でした。(つづく)

平成24年3月8日(木) 
 清野充典 記

(平成23年1月1日より毎日更新中)

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Posted by 清野充典  at 13:55Comments(0)大東文化大学大学院