たまりば

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2012年03月10日

大東文化大学大学院生活を振り返って21 中国語

 6年前の2006年4月、大東文化大学大学院文学研究科博士課程前期課程に入学しました。専攻は中国学です。
 
 中国学は、専門が、哲学・思想、文学、歴史、語学、芸術、日本の漢学に大別されます。私は哲学・思想を専門に研究していますが、自分の研究領域を深めるために、中国語に関する授業も受けました。

 現代中国語は、母校である明治国際医療大学にもありましたが、在学時は医学英語とドイツ語を専攻したために、中国語の授業を受けていません。

 卒業後、中国へ行く機会が多いことから、中国人に中国語会話を教わりました。また、NHK教育テレビを見て、文法に関する知識を補充しました。

 でも、基本的には、中国や中国圏へ行くことにより覚えたことが殆どです。実学と言えます。

 大東文化大学大学院に入学するために、初めて真面目に中国語の勉強をし、文法書を隅から隅まで読みました。その甲斐もあり、試験は8割以上解答できたのですが、中国語の先生より教わったことはありませんでしたので、中国語の授業を選択しました。

 試験がそこそこ出来たので、多少慢心がありました。気楽な気持ちで授業に参加したら、終わったときは真っ青でした。

 教材は、台湾の人気小説です。日本語訳がないので、翻訳して出版しましょうとのことです。

 文章を読むと、中国大陸の文章とは異なります。一つ一つの表現も異なり、中国で用いられている言葉を知った上で台湾で用いられている言葉と比較する必要が生じます。

 また、中国語の辞書にも特徴があることを知りました。文学表現、民間人が用いる言葉、スラングな言葉、故事成語等々によって、調べる辞書を変えなければいけません。一つの言葉の意味を理解するために、何冊もの辞書を用いなければいけないことを知りました。

 語学の難しさを痛切に感じました。

 予習に要した時間は半端ではありませんでした。初めのうちは、書いてある漢字の数を何冊もの辞書分だけ調べたと言えます。手の皮が薄くなるほど辞書をめくりました。ちょっと大げさですが・・・。

 担当教官である瀬戸口律子教授は、中国語の教材を書いていますが、日本で一番売れている本を書いています。分かりやすいと言うことでしょう。先生の授業はとても解りやすく、生徒の疑問に対し、明瞭に解答してくれます。

 また、お昼前に行う授業ですが、授業が終わると、必ず、一緒に食事をし、ご馳走をしてくれました。厳しいだけではなく、コミュニケーションを大切し、まさに語学を研究していることが解る先生でした。

 現代中国語の論文を読むために必要な基礎知識を、教えていただきました。(つづく)

平成24年3月10日(土) 
 清野充典 記

(平成23年1月1日より毎日更新中)

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Posted by 清野充典  at 01:20Comments(0)大東文化大学大学院