7年ぶりに医療スタッフを募集する意味

清野充典

2023年12月27日 11:22

 7年ぶりに医療スタッフを募集することにしました。

 1987年に東京で開業し、1988年に一番弟子である坂本三和先生を採用して以来、毎年スタッフを雇用して来ました。

 鍼灸師13人で診療に当たり、毎週勉強会を行って鍼灸治療の伝承に努めると同時に、研究も重ねて来ましたが、2017年頃からスタッフを補充していません。

 振り返ってみると

 2000年頃(40歳頃) 周囲の勧めがあり研究生活を開始
 2003年頃(43歳頃) 研究活動を本格化 大学に通学
 2006年4月(46歳)  大学院に通学
 2014年頃(54歳頃) 病体(患者)の新しい病態把握方法を創出
 2019年頃2月初旬(58歳) 治療体系構築のため全面的に臨床家として復帰

 2019年以降、ほとんどの役職を退き、治療法を確立するためだけの毎日を送って来ました。この間、開業するスタッフを含め、少しずつ医療スタッフは退職しましたが、敢えて新規採用をしませんでした。この間、数人鍼灸師資格を持つ人が、応募して来ました。募集をしていないのに応募いただけることはありがたかったのですが、雇用しなかったのは、以下の事を考えていたからです。

 1.新人スタッフを教育をする時間を研究時間に当てたかった
 2.熟練スタッフと治療システムの構築を検討・検証する時間に集中したかった
 3.清野医療システムを講習する際、様々なシチュエーションに答えるためには、治療する際のすべての行為を自分一人で行ってみることも必要だと思い、敢えて助手がいる環境をなくしたかった

 2020年春から、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、コロナ後遺症という新しい病気が出て来ました。未知の病気に対する治療法の確立は、清野医療システム構築に向けた最終試験と受け止め、試行錯誤を繰り返しました。

 コロナ後遺症に対する治療が確立されて以降、従来困難と思われていた、認知症、重度のアトピー性皮膚炎や難病指定されている疾患に有効な方法が見つかって来ました。最近は、ワクチン後遺症に対しても、一筋の光明が見えます。

 自分が行って来たことを公表して、後進のスタッフ育成をする時期が来たという思いに至りましたので、新規スタッフを採用することにしました。

 来年以降、従来のスタッフ、これまで清野医療システム構築に尽力いただいた先生とともに、教科書やビデオ等の教材作りを進めて行きます。来年春から、鍼灸治療、柔道整復治療や養正治療の清野医療システムに基づいた教科書を作りますので、新規スタッフにはその一翼を担って戴きたいと考えています。

 清野医療ステムは、歴史上はじめて体系化出来た東洋医学の治療システムです。100年先、1000年先まで残る医療システムだと考えています。

 ようやくここまでたどり着くことが出来ました。これからがスタートです。東洋医学の扉が開きます。人類のために、30年以上東洋医学に没頭出来る人を募集しています。歴史に名を残したい人との出会いを待っています。

 100歳を目標に東洋医学の研究を続けます。残り37年。一人でも多くの人に、この思いが届くような活動を続けます。

令和5年(2023年)12月27日(水)
 東京・調布 清野鍼灸整骨院
  院長 清野充典 63歳記 

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