心と身体のメンテナンス

清野充典

2010年11月24日 10:19

 みなさんは、心と身体は一緒だと思っていますか、それとも別々だと考えていますか。

 死という存在は誰もが認めるところですので、身体に寿命があることを人は知っています。

 では、心に寿命はあるのでしょうか。

 東洋人と西洋人は考え方が異なります。東洋人の中でも、日本・中国・韓国等東アジアの人びととインドやイスラム等中央アジア・西アジアの人びととは考え方が異なります。

 大きく分けると、人が生まれ変わるか生まれ変わらないかで考え方が変わります。

 仮に生まれ変わるとしたら、身体に心つまり魂が入り込むことになります。この考え方だと心と身体は別々のものです。

 仮に生まれ変わらないとしたら、心と身体を別々とする考え方は必要ありません。にもかかわらず、古代より心と身体については常に論じられてきています。

 生まれてから30代ころまでは肉体が壮健ですが、心は未熟です。40代以降は心が強くなり、身体が衰えていくのが一般的です。

 心と身体が一致したときとは何時でしょうか。

 心と身体が一致したとき、人は最高の力を発揮することが出来、この世に自分が存在する意味を理解することが出来ると考えられています。ヨーガや仏教の言葉を借りればその状態は「悟り」と言えるでしょう。

 心を習熟するためには知識や経験が必要です。今風に言えば「生涯教育」と言えます。
 
 人生経験が豊富となり心が成長したころには、身体の能力が落ちてきます。心と身体が一致する時期は人生の晩年と言えるかもしれません。それでは、充実した人生を送るときが短すぎるのではないかと思われる方も少なくないでしょう。

 「健康」で「心豊かな人生」を長く送るためには、「心」と「身体」のメンテナンスが必要です。そのことは、脳のトレーニングと肉体の鍛錬という言葉に置き換えるとしっくり来るかもしれません。

 身体のメンテナンスについてよく分からない方、メンテナンスの仕方の1つである運動が病気等いろいろな理由により出来ない方は、お近くの鍼灸院へお出かけください。鍼灸治療をすると、身体がすっきりして、やる気・根気が出てくるはずです。

東洋医学専門医療機関
 清野鍼灸整骨院 院長 清野充典
  
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