大東文化大学大学院生活を振り返って10 授業開始
6年前の2006年4月、大東文化大学大学院文学研究科博士課程前期課程に入学しました。専攻は中国学です。
私の担当教官は、中国医学が専門です。中国哲学を背景とした鍼灸医学を探求することが目的で入学しました。
入学初日に、教授が1冊の本を取り出し、 「この本をこれから読むから」と言い渡されました。それは『周禮(しゅらい)』という本でした。漢字がびっしり書いてあります。句読点や返り点は一切書いていない「白文」というものです。
この本は、中国古代における国の制度が書かれています。医療の制度に関係することも書かれており、その内容は中国最古の医制度と考えられています。
「こんな本を読めるようになるのかなあ」と即座に思いました。「どうしたら読めるようになるのですか」と質問したところ、「読むことだよ」と回答されました。ただただ絶句です。
それから6年間、泳ぎ切る事がとても困難な漢文の海へ飛び込みました。(つづく)
平成24年2月19日(日)
清野充典 記
(平成23年1月1日より毎日更新中)
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