たまりば

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2020年03月28日

新型コロナウイルスに思うこと

 新型コロナウイルスが、世界中の人に影響を及ぼしています。正式には、COVID-19感染症です。初期に嗅覚障害や味覚障害を伴う風邪様の症状が、悪化すると肺炎に至り致死率が高いことから、警戒感が高まっています。

 現状では、治療薬やワクチンがないため、どこの国でも隔離や自宅待機が対応方法となっています。果たして、これで現状を回避できるでしょうか。隔離病棟や人工呼吸器が患者数に追いつかないため、医療崩壊が起きる状況に追い込まれています。それを少しでも延期・回避するための政策として、不要不急の外出禁止が打ち出されています。医療従事者として、疑問を持ちながら毎日経過を見ています。

 40年近い臨床生活の中で、高熱患者さんを幾たびも治療してきました。発熱は、様々な病気で起きる自己防衛反応です。東洋医学は、身体の働きを助け本に復元する整体観という基本理念に基づいています。そのことを実践する医療が、鍼灸治療や薬草(漢方薬)治療等です。

 鍼灸治療は、免疫力が低下して発熱した人の体温を正常化することが出来る医療です。私の経験では、39度台の人は、治療後38度台になり、2度目(翌日)の治療で37度台になり、3度目(翌々日)の治療で平熱に戻ることを数多く経験しています。肝炎、腎炎、肺炎により多少期間を要する場合もありますが、肺炎を経験して鍼灸治療で回復したことがある自分の経験を踏まえても、確実に疾病に対して有効な治療法であると認識しています。

 コロナウイルスで重篤な状態に陥った方を含め、感染して症状が無い方や初期症状の人に、鍼灸治療をすることによって健康体へと導くことが出来ると考えています。しかしながら、感染者がすぐ管理される状況では、医療を提供する機会がありません。直接身体に触れる医療ですので、治療する側の感染リスクをどのように回避するかという問題が解決されないうちは、現代医療と一緒に医療を行うことは難しい問題です。

 しかしながら、ウイルスはどこにでも存在します。無菌状態で生活することは不可能です。1~2年すれば、インフルエンザと同じ様な感覚でコロナウイルスに対しての認識を持つでしょうが、鍼灸治療が必要なのは、まさしく今です。それだけに、今の状況に対してなにも出来ないことを残念に思っています。

 コロナウイルスに負けない身体作りをするための医療体制に東洋医療・鍼灸治療が取り入られ、将来国民の認識が変わることを願ってやまない毎日です。

2020年3月28日(土)
 清野鍼灸整骨院
  清野充典 記





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Posted by 清野充典  at 12:30 │Comments(0)清野充典の東洋医学ひとりごと

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