2011年04月22日
誤嚥性肺炎の予防に鍼灸治療は有効です
2011年(平成23年)4月11日のブログで、急性肺炎に鍼灸治療が有効であることを書きました。
その際、「高齢者は、食べ物を間違って飲み込んだ後に発症することもありますので、別途注意が必要です。
」と書きましたが、今日はその続きです。
病院では、誤嚥性肺炎を心配するあまり、脳卒中で入院した患者さんに、食事をさせずに点滴や胃ろうから栄養を補給しています。
老人施設では、ゼリー状やペースト状になった食事にしています。見ていて実に味気なく食事の楽しみを減退させます。
いずれも、命を守るためにしていることですが、逆に命を縮めていると言わざるを得ません。
ここで問題になっていることは、高齢者の嚥下困難は解消できないと思っていることです。
言語療法士(ST)が、言葉の発声練習等をして対応していますが、まったく効果がないに等しい状態です。
現代医学・医療では、対応できていません。だから、治らないと思っているわけです。治るという論文も存在しません。
ところが、鍼灸治療をすると減下困難は解消されます。世界的に評価されているアメリカの雑誌に掲載された論文も存在します。
(社)全日本鍼灸学会でも、研究内容や治療方法が本人より紹介されましたので、全国にいる約3000人の、学会員である鍼灸師は知っているはずです。研究に目を向けている鍼灸師の皆さんも、全国に約9万人いる鍼灸師の代表だと思い、医療従事者に対して積極的に情報を伝達する努力をすべきです。
病院で働いている医師・看護師の皆さん、介護施設で働いている医師・看護師・介護福祉士の皆さん、主任介護支援専門員・介護支援専門員の皆さん、医療ソーシャルワーカーをしている社会福祉士・精神保健福祉士の皆さん、東洋医学・鍼灸治療の効果・すばらしさに目を向けてください。
あなたの目の前にいる患者さんの生活を豊かにすることができます。東洋医学の論文にぜひ目を通していただきたいと思います。
平成23年(2011年)4月22日(金)
清野充典 記
(平成23年1月1日より毎日更新中)
※写真は、調布市に咲く桜です。