たまりば

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2012年03月21日

大東文化大学大学院生活を振り返って26 東洋学文献類目

 6年前の2006年4月、大東文化大学大学院文学研究科博士課程前期課程に入学しました。専攻は中国学です。

 大学院は、32単位取得する必要があります。殆どの人は、それを1年目に概ねカバーし、2年目は修士論文に時間を取ります。私もそれに倣(なら)いましたが、1年目の忙しさは、想像を絶するものでした。

 その中で、1年目は11月までに、論文の構想を文字にして提出する必要がありました。

 修士論文を書かなければ、修了出来ません。

 具体的な目標を立てるためには、まず先人がどんな研究をし、何を書き表したかを知らなければなりません。

 京都大学人文科学研究所が、『東洋学文献類目』という本を出版しています。この本は、日本・中国・韓国や欧米で書かれた中国学に関する論文・書物をすべて掲載した、辞書のような内容のものです。

 この本に掲載されることは、研究業績として認められたと言うことにもなります。今回私が書いた論文が、この本に掲載されるための作業を今しています。

 大学院1年生の夏休みの間、『東洋学文献類目』すべての頁に目を通しました。この本は、昭和9年(1934年)からあります。戦時中も書き表しています。学者は、どんなときでも研究を止めなかったことが良く解ります。

 入学した平成18年(2006年)には、平成15年(2003年)まで完成していました。全冊70冊です。

 昭和9年の本は薄く、83頁しかないのですが、平成15年の本は775頁で、索引を含めると890頁あります。

 平成18年7月29日より1日1冊ずつ全ページに目通し、必要だと思われる文献を抜き出す作業をしました。9月21日よりオランダで行われる統合医療学会で教育講演する予定があったため、9月8日より1日2冊ずつ読みました。9月20日の22時に全冊読了しましたが、最後の8日間は、1日7~8時間読んでいたと書き留めてあります。読み終わるまでに、ちょうど100日間を要しました。論文を書くと言うことは、こつこつ地道な作業が求められることを痛感したときでもありました。

 その時調査した本や論文は、すべてネットで購入するか図書館でコピーをしました。

 この時の基礎調査は、6年を経た今に生きています。『東洋学文献類目』は、現在2009年度まで完成されています。毎年購入し、情報の収集は怠らずに行っています。(つづく)

平成24年3月21日(水) 
 清野充典 記

(平成23年1月1日より毎日更新中)

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Posted by 清野充典  at 10:47Comments(0)大東文化大学大学院