たまりば

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2012年03月17日

湯島聖堂にて「素問講読」を受講中

 今日は、東京都のお茶の水駅前にある湯島聖堂内にて、斯文会文化講座が行われています。

 講座名は、素問講読で、講師は大東文化大学林克教授です。私の指導教官です。

 大学院に入学する2年前より講義を受けています。

 平成16年度からなので、足かけ9年ここに足を運んでいます。

 ここでは、いろいろな講座をしています。

 漢文を勉強したい人にとっては、その総本山と言えます。

 この分野における第一人者が、講座を担当しています。

 素問というのは、書物の名前です。正確には『黄帝内経素問』と言います。

 中国医学が体系化された現存する最初の書物です。中国の漢代に書かれたとされる書物で、主に身体のとらえ方に関することが書かれています。

 鍼灸師や漢方薬を学ぶ人にとっては必読の書物です。

 講座では、森立之が書いた『素問考注』という本を使用しています。

 とてもいい内容ですが、内容量が膨大です。基礎知識がないと読み進めることがとても困難です。

 漢文を理解することの難しさを感じます。

 私も、9年目にして、ようやく教授が言っていることを理解できるようになってきた程度です。

 初学者が、短い時間で理解できる様な方法はないものかと、思わず考えてしまいます。
 
 湯島聖堂名には、孔子廟があります。

 大きな孔子像もあります。

 そのことから、観光地にもなっている場所です。

 ここでは、毎年、「はりきゅう祭り」が行われています。

 鍼灸師にとっても、重要な場所です。

 湯島聖堂は、明治時代文部省があったところです。

 また、師範学校があったところです。

 師範学校は、男子部と女子部に分かれていました。

 男子部は、東京教育大学となり、今は移転して筑波大学となりました。

 女子部は、お茶の水女子大学です。

 どちらの大学も、中国学が盛んに研究されている大学です。

 全十三冊に及ぶ大漢和辞典は、世界に誇る日本の研究成果です。その作成に携わったのが大東文化大学と筑波大学です。

 歴史を感じる閑静な場所で、今も多くの人が漢文を学ぶために訪れています。

平成24年3月17日(土) 
 清野充典 記

(平成23年1月1日より毎日更新中)

※3日に一度「清野鍼灸整骨院府中センターです」を更新しています
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※東洋医学の適応範囲をお知りになりたい方は、是非ご一読いただきたく存じます

  


Posted by 清野充典  at 15:39Comments(0)大東文化大学大学院