たまりば

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2011年09月02日

うつ病の新検査法と鍼灸治療

 うつ病患者は、脳内に多く存在するタンパク質である「脳由来神経栄養因子(BDNF)」をつくる遺伝子が、「メチル化」と呼ばれる化学反応を起こすという、特有のパターンが発見された。過度のストレスが異常なメチル化を引き起こす可能性があると見られている。

 発見したのは、広島大大学院(広島市)などの山脇教授ら共同研究グループで、世界で初めて発見したと発表したのは、2011年(平成23年)8月30日である。

 うつ病の診断が可能になるということは、うつ病が治った時もわかるということである。

 鍼灸治療は、うつ病に有効である。私の経験では、薬を飲んでいない人は、4~5回の鍼灸治療でうつ状態から脱している。

 鍼灸治療を提供する側に技量の差があるので、鍼灸治療を経験した人が一様に同じ印象を持ちえないことが歯がゆい。

 患者本人による主観的な判断ではなく、検査結果で示すことが出来れば、精神疾患領域の業務関係者に、鍼灸治療に対する理解を求める事が出来る。今回の医学研究は、東洋医学界にとっても喜ばしい限りである。

 精神科医と連携して、精神科領域における統合医療体制を確立するためには、鍼灸治療の有効性を医学界に示す必要があると考える。統合医療に関与している人達の使命である。

2011年(平成23年)9月1日(木)
 清野充典 記

(平成23年1月1日より毎日更新中)

※3日に一度「清野鍼灸整骨院府中センターです」を更新しています。
鍼灸治療の効果を少し掘り下げて書いています。
お時間のある方は、そちらものぞいていただきたく存じます。


  


Posted by 清野充典  at 10:35Comments(0)鍼灸医療