2011年04月08日
東洋医療は鍼灸院・整骨院 西洋医療は病院・診療所・医院
明治鍼灸短期大学(現明治国際医療大学)を卒業してから30回目の春を迎えました。世界で初めて設立された鍼灸医学専門の大学に入学したのは、33年前になります。
鍼灸医学研究者は、中国で発祥し日本で大きく花開いた鍼灸治療の科学的裏付けを行ってきました。30年に及ぶ研究により、鍼灸治療は生体に大きな影響を及ぼす治療であることが、科学的に次々と証明されています。
鍼灸医療は、急性肝炎・急性腎炎・急性肺炎・急性膵炎・急性胃炎・急性大腸炎等の急性期疾患や全身性エリトマトーデス(SLE)・リウマチ・人工透析が必要な慢性腎炎・尿管結石による激しい痛み・がんによる激しい痛み等等、難病や現代医学において有効な治療法が見当たらない人にも有効な医療です。
私は、解明された鍼灸医学知識に基づき、30年来世界最先端の鍼灸医療水準である日本の治療技術を応用して、新しい治療方法や鍼灸治療に直結する病態分析方法を数多く生み出してきました。
清野鍼灸整骨院には、大学病院に通院している人と同様の病気を抱えた人が数多く来院されます。鍼灸医療と現代医療を同等にお考えいただいています。30年にわたり鍼灸医学・医療の普及に努めてきた成果であると認識しております。
しかし、それは、清野鍼灸整骨院を知る人に限定しているような印象です。当院に勤務した先生や私と心を同じくしてきた先生が診療医療機関の患者さんは同様だと思われますが、日本国民全体でみると、鍼灸治療を利用する人の「鍼灸治療の効果」に対する認識はとても低いように感じています。
30年前は、鍼灸治療とは「肩こりや腰痛に有効な治療法である」とか、「西洋医療ではもはや治療法がないので鍼灸治療でもしてみるか」という認識でしたが、今もその認識でいる人が多いという印象です。
今、この文章をお読みいただいている人は、鍼灸治療に対してどのような認識をお持ちでしょうか。
薬を飲んでも治らない、どうせ何をしても治らないと思っている方が数多くみられます。
鍼灸治療を受けてみてください。きっと、今までと違う人生を送ることができます。
平成23年(2011年)4月8日(金)
清野充典 記
(平成23年1月1日より毎日更新中)