たまりば

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2010年12月14日

統合医療に求められるもの

 統合医療とは、1人の患者さんに対し、近代西洋医学と東洋医学に基づいた医療の良いところを総合的に提供しようというシステムである。

 そのため、今地球上にある全ての医療の特徴・特性を理解している人が必要になる。高齢者に対する医療と福祉のつなぎ役になっている介護支援専門員(ケアマネージャー)が1つの例である。

 現状では、医師がその立場を担うのが一番の近道であると思われるが、医学部教育は、近代西洋医学教育に大きく傾いているため、東洋医学に対する理解を持ち得ていない医師が多い。双方を理解するためには、一定時間の教育が必要とされる。

 近代西洋医学と東洋医学の双方を均等に教育している大学は、我が母校である「明治国際医療大学」である。卒業生は、医師と対等に医療現場で会話が出来る知識を有している。このことは、大学の設立理念でもある。

 東洋医学の中心となっている医療は、鍼治療、灸治療、漢方薬治療である。患者さんに対応する順番も、まず鍼治療を行い、次に灸治療を行い、必要に応じて漢方薬治療をすることが望ましい。残念ながら、今の日本にそのことを実践できる体制がないので、この認識に立っている医師や鍼灸師が少ない。

 臨床経験が豊かになれば、どの医療を選択すればよいのか初診の時点で分かるが、どの医療を選択することが適切かは、個々人の技量によって感覚が異なるので、現状では経験が豊かな人を中心にその場その場で話し合われることになるであろう。

 これからは、それぞれの専門家が、今以上に専門性を高める必要性が求められる。と同時に、今以上に自分が行っている以外の医療を知る必要がある。

 医療施設内での連携はもちろんのこと、他の医療施設との連携が必要となるシステムが検討されている。国民が利用しやすい環境になるためには、全医療施設の意識改革が必要である。

 医療現場に革命が起きようとしている。

東洋医学専門医療機関 
 清野鍼灸整骨院 清野充典
  調布本院   042-481-3770
  府中センター 042-335-3770

  


Posted by 清野充典  at 10:17Comments(0)統合医療について