たまりば

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2010年12月08日

統合医療とは

 統合医療制度の実施が近づいてきている。目標は平成24年(2012年)度開始である。

 2000年(平成12年)に介護保険制度が導入されて以来、福祉関係の制度変更が3年に1度行われてきた。2011年(平成23年)度・2012年(平成24年)度・2013年(平成25年)度に、3年連続制度を変更することになっている。

 ここ10年で、福祉と医療・保健との垣根が低くなり、国は一体化への道を進めている。

 医療の面に目を向けてみると、近代西洋医学一辺倒であった医療現場に限界が生じはじめ、東洋医学に基づく医療の導入が不可欠になってきている。

 医療保険制度内では、保険診療の対象になっている医療と対象外の医療は、医療保険の取り扱いをしている同一の医療機関内では出来ない。これを「混合診療の禁止規定」という。混合診療とは、保険診療と自費診療を一緒に行うことである。

 また、医療保険制度内では、西洋医療と東洋医療は漢方薬を除き併用できない。医師は、鍼灸治療をしても良いが、鍼灸治療を医療保険で請求できるのは鍼灸師に限られていることが原因である。

 さらに、医師と鍼灸師は、同じ敷地内の保険医療機関内で同じ患者に対し診療が出来ない。これは、医療法の壁である。

 医療現場では、医療保険制度による取り扱いの壁や医療法による壁が、適正な医療の提供を阻んでいる。

 このことを解消しようとする新しい取り組みが、「統合医療制度」である。「混合診療の禁止規定」を変えずかつ「医療法」も変えないままで、混合診療を医療機関ですることが出来る方法論が話し合われている。

 2010年(平成22年)12月11日(土)12日(日)に、徳島に於いて第14回日本統合医療学会が開催される。今後の方向性を左右する注目されるべき大会となるであろう。

 12日(日)に各医療職種の代表者が集まり、統合医療の有り様について話し合う会議が行われる。私は、鍼灸師側の代表としてシンポジストになり、個人的な意見を述べることになっている。

東洋医学専門医療機関 
 清野鍼灸整骨院 清野充典
  調布本院   042-481-3770
  府中センター 042-335-3770

追記:日本全国で、東洋医学を中心に診療を行っている先生方の学会参加をお待ちしております。





  


Posted by 清野充典  at 12:45Comments(0)統合医療について