たまりば

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2010年06月08日

腰痛と鍼灸医療 3 (続間違った対処法)

 腰が痛くなったら、すぐ湿布を貼るが多いようである。
 冷湿布を貼ると、一時的に痛みが止まることがあるのか、みんなが貼った方が良いと言うので貼るのか、それしか知らないから貼るのか、宣伝に踊らされて貼るのか原因はさまざまだと思うが、腰痛に限らず痛みのある部分にすぐ湿布を貼る人が多いようである。

 湿布は、部分的に皮膚温が上昇している所に貼る方法である。骨折や打撲をしたときには有効である。しかし、いわゆる熱を持っていないところに湿布を貼ると、血行不良になり元の健康な状態に戻りたいがために痛みというサインを出している部分の免疫力を阻害してしまう。結果的に治りが遅くなるのである。

 ぎっくり腰になったり、腰に痛むところが出てきたら、腰に手を当ててみていただきたい。熱を持っていたら10~30分ほど冷やした後、湿布をはがし安静にしていて下さい。
 熱を持っていなければ、身体を冷やさないようにして安静にすることである。この際は薄着を止め、布団を掛けて身体を締め付ける物は取り除いて休んでほしい。
 もし、手を当てて腰が冷たかったら5~10分蒸しタオルを当て、その後安静にしてみていただきたい。
何れも30分から1時間程度休めば楽になるはずである。

 この時点で痛みが消えなかったり、歩くことができない人は、体力が著しく低下している証拠である。すぐに鍼灸治療を受けていただきたい。通院できるならそれで良し、往診を頼めるならなお良しである。

 社会人は一時でも休んでいられない。社会に貢献している国民を、鍼灸治療は応援できる医療である。

東洋医学専門医療機関 清野鍼灸整骨院「はりってなあに?」  


Posted by 清野充典  at 12:38Comments(0)腰痛について