たまりば

日記/一般 日記/一般調布市 調布市


2010年10月19日

宇宙鍼灸の課題

 ほぼサッカー場と同じ大きさである国際宇宙ステーション(ISS)が、今年完成しました。日本は、この先端部分である「きぼう」を10年間使用することが決まっています。そのあとは、ISSは取り壊されることになっています。従って、有人の研究はあと10年ということになります。

 平成20年(2008年)に、「宇宙基本法」が成立し、宇宙事業は内閣府の中に入りました。文部科学省主管である「宇宙航空研究開発機構」(JAXA)も内閣府に移管する予定です。国を挙げての取り組みに代わっています。

 このことは、宇宙での研究を国民に還元するという目的が背景にあります。そのことを実現するために、JAXA(ジャクサ)が日本初の有人実験施設である「きぼう」を、様々なことを実験する場所として提供するために、国民のアイデアを募集する取り組みをしています。そのアイディアは、研究会として認可されたところで検討され、JAXA(ジャクサ)に提案する仕組みです。

 現在、認可されている研究会は13あります。その一つに、「宇宙鍼灸科学研究会」が有るというわけです。

 しかし、鍼灸を宇宙で実験するためには、いくつもの課題があります。

 1つめは、経験の集積である鍼灸医療を「科学」の立場で証明しなければいけないと言うことです。明治以降日本人が取り組んできたことを集大成しなければいけません。そのことができる日本の教育研究機関は「明治国際医療大学」(旧称明治鍼灸大学)だけです。大学設立から背負った使命と十字架を研究結果に表すことができるか、実力が問われています。

 2つめは、地上で行われてきた実験データーが、無重力空間で同じ効果を得られるかと言うことです。このことが可能になれば、鍼灸医学に大きく貢献できることは間違い有りません。地上で、宇宙空間を仮定した実験を繰り返すことになります。

 まだまだありますが、長くなるので、今日はこの辺で。

東洋医学専門医療機関 清野鍼灸整骨院
 院長 清野充典
 調布本院   042-481-3770
 府中センター 042-335-3770


同じカテゴリー(宇宙での鍼灸研究)の記事画像
宇宙鍼灸科学研究会開催中
宇宙鍼灸科学研究会発足
同じカテゴリー(宇宙での鍼灸研究)の記事
 「あかつき」金星に到着 軌道に乗れるか? (2010-12-07 10:31)
 宇宙鍼灸科学研究会への期待と課題 (2010-12-06 10:46)
 宇宙鍼灸科学研究会開催中 (2010-12-05 13:24)
 宇宙の石 (2010-11-17 16:27)
 鍼灸の宇宙研究 ぞくぞくメディアに登場 (2010-11-09 18:48)
 国際宇宙ステーション 10周年 (2010-11-04 13:29)

Posted by 清野充典  at 16:26 │Comments(0)宇宙での鍼灸研究

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。


削除
宇宙鍼灸の課題
    コメント(0)