たまりば

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2011年08月23日

医療と福祉の連携

 「国境なき医師団」が、世界各国へ出向き医療を受けることの出来ない人たちに医療を提供しています。

 また、今回の東日本大震災では、特定非営利法人アムダ(AMDA)が人道支援を行っています。

 医療活動は、医療が高度化かつ煩雑化しており、医師ひとりで医療活動を展開することは不可能に近い状況です。歯科医師、看護師、薬剤師等の協力は不可欠です。また、日常生活を支えるために、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士が協力して支援に当たっています。

 日本で最も高齢者が多い地域では、高齢者が入院してから退院するまでのケアを、行政が医療機関と一体となって行い、日本で最も医療費少ない地域作りに成功しています。この地域では、医師と社会福祉士(生活相談業務)が一緒に問診を行い、自宅復帰までの方針を立てています。

 医療と福祉の理想的な連携を実現していると言えます。

 今回の大震災でアムダ(AMDA)は、鍼灸師を雇用して、医療体制の中に東洋医療を導入しました。このことは、日本の人道支援において初めてのことと言えます。また、各地域の行政と鍼灸師団体や個人の鍼灸師がいろいろな地域で鍼灸治療を提供しています。

 西洋医療は医師の指示がいりますので、西洋医療チームには必ず医師の存在が必要ですが、鍼灸師は自分の判断で治療することが可能な医療職ですので、チーム内でもチーム外でも医療の提供が出来ます。

 今回の震災は、多くの医療従事者や行政側が、鍼灸師の有用性を認識していただく機会になったようです。

 医療と福祉の連携は、加速しています。

 2011年(平成23年)8月23日(火)
 清野充典 記

(平成23年1月1日より毎日更新中)

※3日に一度「清野鍼灸整骨院府中センターです」を更新しています。
鍼灸治療の効果を少し掘り下げて書いています。
お時間のある方は、そちらものぞいていただきたく存じます。
  


Posted by 清野充典  at 09:55Comments(0)医療と福祉