たまりば

日記/一般 日記/一般調布市 調布市


2011年01月04日

いつまでお正月?

 暦には、1年の長さを太陽の動きによって決める「太陽暦」と、1月の長さを月の動きによって決める「太陰暦」とがあります。

 日本では、明治5年までは「太陰暦」を使用していました。これを一般に「旧暦」と言い、明治5年の改暦以降使用されている太陽暦を「新暦」と言っています。

 日本は、「太陰暦」で行われていた生活習慣が、「太陽暦」に改暦されてもそのままの日日で用いられていることが多いようです。

 忠臣蔵の討ち入りは12月14日ですが、映画やテレビドラマではいつも雪が降りますよね。東京で12月14日に雪が降ることは滅多にありません。あれは12月14日が旧暦で、新暦だと1月14日頃だからです。

 現代人は、新暦と旧暦の違いを理解していない人が多いため、日日と行事の感覚が一致していない人が多いように思います。というか、そんなことを疑問にも思っていない人が多いのではないでしょうか。

 元旦は、1月1日の日の出を指しますので、概ね1月1日の午前中を意味します。
 元日は、1月1日のことです。
 お正月三が日は、1月1日から3日までのことです。
 お正月は、現代では1月1日から7日までの1週間のことを概ねいいます。

 上の文章を見て、「そうそう」と思った人と「おやっ」と思った人がいると思います。

 言葉は生き物です。時代によって変化しますし、場所によっても異なります。

 お正月の期間は様々です。

 「正月」は、漢学では「せいげつ」と読みます。これは、1月を意味します。

 つまり、「正月」とは、「太陰暦」で1月を意味する言葉です。これがだんだん時代とともに使い方が変わってきたという事です。

 東洋医学は、東洋思想に基づいた医学体系をしていますので、季節に基づいた生活を大事にします。

 患者さんと季節感のある会話をいつも心がけています。

平成23年1月4日(火)
 清野充典 記



  


Posted by 清野充典  at 10:45Comments(0)東洋医学よもやま話