たまりば

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2010年06月16日

鍼灸保険取り扱いについて

 統合医療実施を目前に控え、業界紙に鍼灸治療の保険取り扱いに関する記事が出てきた。2月に、私が業界誌で私見を述べたことが発端と思われる。そこで、今日もひとりごとである。

 鍼灸治療の保険取り扱いについては、鍼灸師のほとんどが否定的である。
その理由の大部分は、
 1.保険取り扱いの金額が安価である
 2.治療時間が1時間から1時間半を要するので 高い収益が見込めない
である。

 私に言わせると、自分本意な言い分であると考える。医療保険は、患者さんのためにあるのである。医療は、安価であまねく人がいつでもどこでも受けられるべきである。
上記の理由を述べる鍼灸師に、
 1.社会保障制度を勉強せず 煩雑な保険取り扱いから逃避している
 2.治療時間を短縮するための医学知識習得・医療技術の向上を怠っている
と言いたい。

 鍼灸保険取り扱いをしている鍼灸師は、東京でも100人足らずである。

 保健・医療・福祉を担う全国家資格者の中で、鍼灸師だけが社会保障制度という枠組み中にいない。このことは、国民の損失である。鍼灸師の意識改革が求められている・・・のだが。  


Posted by 清野充典  at 18:06Comments(3)鍼灸治療の保険取り扱いについて